【文系 薬学部】 文系高校から薬学部へ――『夢は遠くない』と教えてくれた先生との一年

小学生の頃に抱いた「薬剤師になりたい」という夢。文系大学への進学実績しかない付属高校へ進んだ僕は、周囲の流れに任せて推薦を目指し、現役受験はすべて不合格でした。浪人を決め、大手予備校の大教室に通い始めても、自分が埋もれていく感覚に焦りが増すばかり。
転機はウェルズの家庭教師との出会いです。無料相談で先生は目を見て断言しました――「ゼロからでも一年で届く」。最初の一か月は“ギャップ分析”。化学と数学I・Aの全範囲をテスト形式で洗い出し、赤シートで苦手単元を可視化しました。その上で先生が作ったのは三部構成の一日。
- 朝イチ:暗記科目でウォーミングアップ
- 昼:演習で理解を深める
- 夜:記述添削と質問解消
このリズムが生活に定着すると、眠い朝でも「ここで踏ん張らないと夢が遠のく」と自然に机へ向かえます。
七月に成績が伸び悩んだとき、僕は「やっぱり無理かもしれない」と漏らしました。その夜、先生は二時間電話で話を聞き、「努力は結果になる途中経過だ」と語ってくれました。涙が止まった頃には、翌朝の勉強が少し楽しみになっていたのを覚えています。
秋からは過去問を「設計図」として扱い、出題意図を先生と読み解きました。有機合成の推移問題では「なぜこの反応を問うのか」を議論し、反応経路の必然性を理解。問題が暗記物から推理小説へ変わり、解くこと自体が楽しくなりました。
本番直前の模試でA判定を取得。合格発表の日、掲示板で番号を見つけた瞬間、幼い頃の自分と現在の自分がハイタッチしたように感じました。もし「文系出身だから遅い」と迷うあなたがいるなら、諦める前に一歩踏み出してください。夢は遠くありません。