【薬学部 合格】 質問が苦手だった僕が『対話』で逆転――合格を引き寄せた勇気のスイッチ

【薬学部 合格】

一浪目、大教室の予備校で僕は「質問すると迷惑かもしれない」と遠慮し、疑問を抱えたまま授業を追うだけでした。穴が空いた理解は広がるばかりで、模試の成績は坂道を転げ落ちるように下降。二浪目の春、もはや背水の陣だと悟った僕は「聞けないなら、聞かせてくれる先生に頼ろう」と決心し、ウェルズの家庭教師にコンタクトを取りました。

初回授業で先生は真顔で言いました。「質問が出ないのは理解が浅い証拠。今日から遠慮は禁止」。そこから始まったのは、先生からの逆質問ラリーです。

  • 「今の化学反応で電子はどこへ移動した?」
  • 「さっき出てきた単語、語源まで説明できる?」
  • 「数学I・Aで使った定理の条件は何だった?」

返答に詰まるとホワイトボードに図を描かされ、筋道を立てて説明できるまで先へ進めません。最初の数回は冷や汗の連続でしたが、次第に「説明できなかったところこそ伸びしろだ」と思えるようになり、自宅学習の質が劇的に変わりました。

理解の穴を自覚→調べる→自分の言葉でまとめる→先生に説明する。このサイクルが習慣化すると、質問そのものが怖くなくなります。むしろ「聞かれたときに答えたい」から、能動的に勉強するクセがつきました。

怠け心が顔を出すと先生は穏やかに、しかし鋭く問いかけます。「その程度の満足で合格できると思う?」。厳しいひと言ですが、そこに向けられた温かなまなざしが僕の背筋を伸ばしました。

冬の最終模試で偏差値は自己最高を更新。試験本番でも、わからない問題に出会うたび「どこで詰まった?」と自問する習慣が役立ち、部分点を積み重ねて時間内に解き終えました。合格発表の日、掲示板で番号を見つけた瞬間、真っ先に浮かんだのは先生の言葉――「質問できる力は一生の武器だ」。

薬剤師として働く今も、臨床現場で不明点があればすぐ質問します。それは弱さではなく、自分と患者さんを守る強さだと確信しているからです。もしあなたが「質問が苦手」と悩んでいるなら、大丈夫。その一歩を踏み出す勇気こそ、未来を変えるスイッチになります。

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